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「もう一度言って」
まことの両肩を揺さぶりながら聞き返す。
「だから、もう恵美との関係を解消したいんだ」
そう言って私の両手をふりはらう。
「どうして、私たちあんなに愛し合ってたのに」
「そうだけど、もうこういう関係に疲れたよ。この方が恵美にとってもいいと思う」
「私たちまだ22歳だよ。これから2人でいくらでも幸せになれるのに。どうして別れなくちゃいけないの」
「頼むからわかってよ。お互いに愛する相手を間違えたってことだよ」
私はたまらずにまことに背を向けて駆け出す。
あとは無我夢中で自宅の部屋まで戻る。
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