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たしかに和樹の言うとおりだ。
証拠を残したまま
彼から逃げきれるとは思えない。
『もう十分か?』
『はい……ご主人様……』
『だったら服を拾ってとっとと部屋へ戻んな、先生』
だけど昨日のことを思い出す度。
恥辱と恐怖で身体が震え出すほど――。
「どうしたの?顔色がよくないよ、先生」
逆に彼の方は
どうして平気な顔していられる?
「熱を見て上げましょうか?」
あんな場面を見られたというのに。
凝り性もなく僕に近づく。
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