狂人は異世界へ

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僕はいつものように光とクミと学校へ向かった。 「じゃあね!また帰りに!」 「ああ」 「うん」 僕と光は同じクラスだがクミだけクラスが違う。 そのためクミの教室の前で別れた。 「ねぇアラタ」 「ん?」 「なんか今日嫌な予感しない?」 突然光はそんなことを言ってきた。 「あ?別にしないよ?」 「…そうだったらいいけど。 少し怖いな…」 ギュッと僕の制服の裾を掴む光。 「きめーよ」 バッと無理矢理離した。 「あぁ…」 「あぁ、じゃねえよ。今の見てた腐ったやつとかが悶えてんじゃねえか。」 「?腐った人なんていないよ?」 「…そういう意味じゃねぇよ」 「?」 光はわけがわからないというふうに頭を傾げながら自分の席へ座った。 「はぁっ」 ああいうところさえなけりゃ本当に良い親友なんだが…まあそこらへんは妥協しとくか。 「いつも大変だな」 「ん?あぁコータか」 僕に話かけてきたやつは武田 康太(たけだ こうた)通称コータだ。スポーツ万能だが光や僕には劣る。 勉強の方は何で一応有名な進学校なのにいれるの?レベルに悪い。聞いたところによるとスポーツ推薦だそうだ。 サッカー部で一応エース的ポジションだ。
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