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「肖像権の侵害で訴えますよ」
そう言うと男はカメラから顔を離し私を見つめる。
さすがにこれは効いたか。
「まあ、そういうことになるか」
と言って困ったように頭を掻く。
わかればよろしい、と思って帰ろうと
男とは逆の方へ向かう。
すると
「ねえ、待ってよ」
そう言った男に呼び止められる。
最大限に顔を歪ませて振り向いた。
「なんですか」
「いらないと思ってる?」
質問の意味がわからずに
なにが、と問いかける。
「いのち」
そう答える男の目は真っ直ぐに私を見つめる。
、
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