1人が本棚に入れています
本棚に追加
あおいちゃんの言葉を聞いたダンゴムシさんは目を輝かせて、
「そう、命あるものは、全て同じなのさ。」
「うん分かった。そうか、他の生き物だって大事にするよ。私、殺したりしない
からね。だって自分だって死にたくないもん。虫さんだって同じだよね。」
と、あおいちゃんが言うと、
ダンゴムシさんは、ゆくりと頷き微笑んでいました。
「ダンゴムシさん、ありがとう。もう、私帰らなくっちゃいけないの、ママが心
配するから。さようならダンゴムシさん。」
と、あおいちゃんが言うと、ダンゴムシさんが、
「葵ちゃん僕の気持ちを分かってくれて、ありがとう。じゃあ、またね、さよう
なら、あおいちゃん・・・。」
ダンゴムシさんがそう言うと、あおいちゃんの周りが白く靄がかかってきまし
た。
しばらくすると、
白い靄は晴れて、そこには、ダンゴムシの国はなく、あおいちゃんの見慣れた町
がありました。
そして、ママの優しい笑顔がありました。
おわり
最初のコメントを投稿しよう!