第1章

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あおいちゃんの言葉を聞いたダンゴムシさんは目を輝かせて、 「そう、命あるものは、全て同じなのさ。」 「うん分かった。そうか、他の生き物だって大事にするよ。私、殺したりしない からね。だって自分だって死にたくないもん。虫さんだって同じだよね。」 と、あおいちゃんが言うと、 ダンゴムシさんは、ゆくりと頷き微笑んでいました。 「ダンゴムシさん、ありがとう。もう、私帰らなくっちゃいけないの、ママが心 配するから。さようならダンゴムシさん。」 と、あおいちゃんが言うと、ダンゴムシさんが、 「葵ちゃん僕の気持ちを分かってくれて、ありがとう。じゃあ、またね、さよう なら、あおいちゃん・・・。」 ダンゴムシさんがそう言うと、あおいちゃんの周りが白く靄がかかってきまし た。 しばらくすると、 白い靄は晴れて、そこには、ダンゴムシの国はなく、あおいちゃんの見慣れた町 がありました。 そして、ママの優しい笑顔がありました。                             おわり
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