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「尚貴君のような優秀な義理の息子が出来るのよ…いいコトじゃない」
「尚貴と早祐が結婚したら、俺達と栗原は親戚になるんだぞ!」
「だから?色々と栗原さんには恩があるでしょうが。忘れたの?祐早斗さん」
「忘れていないが…」
お父さんは語尾を濁して、お母さんの淹れたお茶を啜った。
お母さんはお父さんの隣に座り、私達4人でソファを囲む。
「俺は絶対に早祐さんを幸せにしますから…早祐さんとの結婚を許して下さい!!」
尚貴は深々と頭を下げて、結婚の許しを乞う。
「お母さんは大賛成よ!!」
「…俺は・・・」
「相馬社長との約束だってキチンと守りました!!どうしても反対なら…俺は早祐さんと駆け落ちします!!」
「尚貴…約束のコトは二人の秘密だと・・・」
「お父さん…尚貴と二人で秘密ゴト?」
「祐早斗さん…」
私とお母さんはお父さんから約束のコトを訊き出した。
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