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早祐side~
残暑の暑さはまだ残っているけど、ガラス窓の向うに見える空は穏やかな晴れ渡っていた。
「社長…本日のスケー・・・!!?」
私の母親が秘書を務める。母の名前は相馬美苑(ソウマミソノ)
私の名前の相馬早祐(ソウマサユ)大学卒業後は今の会長であり、濱部美古(ハマベミコ)前社長の強い勧めもあって、化粧品メーカー『ハートフル化粧品』の社長の座に就任。
2年目の秋を迎えようとしていた。
『ハートフル化粧品』は父が社長を務める薬品会社『ソーマ』と美古さんの夫濱部透真社長が務める化粧品メーカー『星凛堂』の共同出資会社。
突然、凄い勢いで扉が開いた。
私と母は何事かと扉に目を向ける。
彼が黒いサラサラとした髪を揺らして私のプレジデントデスクに近づいて来る。
「社長、突然、俺に異動命令を下すとはどういうつもりですか?」
彼は平静を装いながらも声は荒々しく怒っていた。
「あら、早祐…貴方…いつ尚貴君に異動命令を出したの??」
「え、あ」
私は母に内緒で尚貴の異動命令書を営業部に渡した。
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