3-二宮浩平の場合

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付き合ってみてわかったことだけど。 雅人は思ってた以上に可愛かった。 冷たくあしらわれたり、ズバッとモノを言われたり、俺は雅人に気に障ることをしてばかりなのかと前は思っていたけど、雅人はたぶんツンデレなんだと最近気づいた。 クールな雅人が、俺の腕の中では顔を赤らめたり、瞳を潤ませたり、びくッと身体を震わせて反応されたりしちゃぁ… こっちも、どうしようもなくなってしまう。 正直、最近の俺は雅人にだいぶ熱をあげていた。 「なぁ雅人、放課後デートしようぜ!」 俺はいつも通り声をかけた。 「…昨日は新しくできたカフェ、その前はカラオケ。今日はなんなんだよ。」 雅人は呆れた表情を俺に向けながら帰りの準備をしている。 相変わらず素直に行く、とは言ってくれない。 でも、これはずっと前からこんな調子なので、今更傷ついたりしょんぼりしたりしない。 「そう言わずに、雅人。行ってあげなよ。」 「ホント、浩平は雅人が好きだな。」 俺らのやりとりを見ていた龍と大河がが口をはさむ。
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