3-二宮浩平の場合

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1人でバッティングセンターに行くのも嫌で、どうしようかと自分の家の前まで来て思った。 家にいるのもなぁ… つまんないし、色々考えてしまうし… …あ、そうだ。 少し考えてから、俺は身体の向きを玄関とは逆方向に進みだした。 『…何しに来た。』 「夕飯!俺も混ぜてよ~」 『浩平、お前、雅人とバッティングセンター行くんじゃなかったのか?』 「ねぇ~頼むよ~」 向かった先は、大河と龍の家。 俺がチャイムを押すと、すこぶる不機嫌そうな大河が出た。 『理由は?』 「家に入れてくれたら言うから~!』 『…てめ…』 『いいじゃん?今日餃子だし、一緒に作ってもらえばいいじゃん。』 渋っている大河に対し、龍はとても優しい対応をしてくれた。 双子なのになぁ… こんなに性格ちがうわけ? 『…龍がそう言うなら。』 「ありがとー!龍ー!」 『今行くね。』 そう言って少しして、エプロンをつけた龍が笑顔で家に入れてくれた。 「珍しいね、浩平がうちに来るの。あ、餃子、皮にくるむの、手伝ってくれない?」 「手伝う手伝う~!」 台所に行った龍について行き隣に並んだら、大河に物凄い睨まれてしまった。
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