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1人でバッティングセンターに行くのも嫌で、どうしようかと自分の家の前まで来て思った。
家にいるのもなぁ…
つまんないし、色々考えてしまうし…
…あ、そうだ。
少し考えてから、俺は身体の向きを玄関とは逆方向に進みだした。
『…何しに来た。』
「夕飯!俺も混ぜてよ~」
『浩平、お前、雅人とバッティングセンター行くんじゃなかったのか?』
「ねぇ~頼むよ~」
向かった先は、大河と龍の家。
俺がチャイムを押すと、すこぶる不機嫌そうな大河が出た。
『理由は?』
「家に入れてくれたら言うから~!』
『…てめ…』
『いいじゃん?今日餃子だし、一緒に作ってもらえばいいじゃん。』
渋っている大河に対し、龍はとても優しい対応をしてくれた。
双子なのになぁ…
こんなに性格ちがうわけ?
『…龍がそう言うなら。』
「ありがとー!龍ー!」
『今行くね。』
そう言って少しして、エプロンをつけた龍が笑顔で家に入れてくれた。
「珍しいね、浩平がうちに来るの。あ、餃子、皮にくるむの、手伝ってくれない?」
「手伝う手伝う~!」
台所に行った龍について行き隣に並んだら、大河に物凄い睨まれてしまった。
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