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「で、なんで一人でうちに来たんだ。雅人はどうした?」
「えっと…」
俺は話していいのだろうかと迷ったが、でも隠すことでもないのかと思い、さっきあったことを2人に話した。
「そっかぁ…雅人がね…」
「呼び出しってやつ?…告白しか考えられねーな。」
それを聞いた2人も、俺と似たような考えらしい。
そりゃぁ、今がいい、なんて言うんだ、告白以外の何物でもない。
「そう~、で、1人でバッティングセンター行くのも寂しいしさぁ…」
「で、うちに遊びに来てくれたんだね。」
「押しかけに来たんだろ。」
龍は優しい言葉なのに、大河は冷たい言葉を俺に吐く。
「いいじゃんか!ちゃんと手伝ってるし!」
俺は餃子のタネを皮で包む作業を龍とやっていたから、それを大河に見せて必死にアピールをする。
だって、餃子食べたいもん!
それに、今1人にされるといろいろと考えて悶々としちゃうから…
「もぅ、大河、そんな不機嫌にならないで。浩平とやればすぐにできるしさ。ね?」
龍がフォローしてくれたおかげで、大河はそれ以上俺にきつい言葉をかけることはなかった。
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