233人が本棚に入れています
本棚に追加
ただ、「じゃぁできるまでソファーで寝てる。」と龍に言った後、とっても小さな声で
「…せっかく、龍と2人きりで飯食べようと思ったのに…てか、その前に龍をつまみ食いしたかったのに…」
と言っていたのは、聞かなかった方向にした。
「うぅわ!うっま!餃子美味い!」
「羽もついてるし、カリカリだな。」
「いっぱいあるからねー、2人とも!」
プレートで焼いたアツアツの餃子を口に入れると、じゅわーっと口の中に肉汁が広がる。
「あーあ…雅人にも食わせたかった…」
思わず、本音が漏れた。
ここに、雅人もいればもっと楽しいのに…
「なんかさ…最近、浩平と雅人、何かあったの?」
餃子をふぅふぅと冷ましながら、龍は俺に答えづらい質問を投げかけた。
「えっ…なんかおかしいか?」
「うーん…おかしいっていうか…お互いに、相手のコト気にしすぎじゃない?」
…気にしすぎ?
「気にしすぎっていうかー…うーん。名前よく出るかな。」
「ま、確かに、浩平も雅人も口開けばお前の話ばっかりだったもんな。」
「そ、そうだっけ?そんなに俺雅人のこと話してる?」
そんなの、全然気づかなかった…
ただ、雅人にだけ少し特別な感情を持っただけだけど…
最初のコメントを投稿しよう!