3-二宮浩平の場合

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ただ、「じゃぁできるまでソファーで寝てる。」と龍に言った後、とっても小さな声で 「…せっかく、龍と2人きりで飯食べようと思ったのに…てか、その前に龍をつまみ食いしたかったのに…」 と言っていたのは、聞かなかった方向にした。 「うぅわ!うっま!餃子美味い!」 「羽もついてるし、カリカリだな。」 「いっぱいあるからねー、2人とも!」 プレートで焼いたアツアツの餃子を口に入れると、じゅわーっと口の中に肉汁が広がる。 「あーあ…雅人にも食わせたかった…」 思わず、本音が漏れた。 ここに、雅人もいればもっと楽しいのに… 「なんかさ…最近、浩平と雅人、何かあったの?」 餃子をふぅふぅと冷ましながら、龍は俺に答えづらい質問を投げかけた。 「えっ…なんかおかしいか?」 「うーん…おかしいっていうか…お互いに、相手のコト気にしすぎじゃない?」 …気にしすぎ? 「気にしすぎっていうかー…うーん。名前よく出るかな。」 「ま、確かに、浩平も雅人も口開けばお前の話ばっかりだったもんな。」 「そ、そうだっけ?そんなに俺雅人のこと話してる?」 そんなの、全然気づかなかった… ただ、雅人にだけ少し特別な感情を持っただけだけど…
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