3-二宮浩平の場合

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*************** 雅人が佐々倉紫織に告白されたであろうその日から、もう2日も経った。 のに。 俺はもとより、大河や龍にも何も言ってこない。 当の本人は、何もなかったかのよう俺たちに接してくるから、こっちもどうしていいのかわからない。 …いつもは言ってくれるのに… 俺は悶々とするしかない。 そんなに雅人のことを気にするのは初めてで、あぁ、自分はだいぶ参っているんだなぁと思わされる。 雅人のことが、好きなんだなぁ… 「なぁ、今日お前の家行っていい?」 「っ、ふァッ?!」 「…なんなの、その奇声…」 肘をつき、窓の方を見ながらぽけー、っとしていたら雅人にいきなり声をかけられたので、思わず驚いて変な声をあげた。 「…別にいいよ、暇だし。」 「ん。じゃぁ、一緒に帰ろう。」 そう言って、雅人が俺の所から離れた。 あっ、待ってっ 「雅人ッ!」 「っ、ん?」 思わず呼び止めてしまって、困惑する。 俺、何を言おうとしたんだ。 「どうした、浩平?」 「あ、えっと…」
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