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簡潔に言ってしまえば、私はその行為に、はっきりとしたエゴを見たのだ。
一つがそう見え初めてからは、広告も、啓発も、らくがきも、アートも、そのどれを取っても、エゴというその一点から逃れられそうになかった。
良い悪いの話ではなく、この誰の物でもないホワイトボードは、それ故に、書き込む人たちのあらゆるエゴを、何も言わずに受け止めてきたのだ。
だからこんなにも真っ黒なんだと、そう思った。
そして私は、その恐ろしいまでの人間臭さに辟易してしまったのである。
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