2.梅雨、俺はあいつを……。

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***** 6月。 梅雨に入って俺の日常は少し変化した。 昼休み、屋上でメシが食えない飯田たちが教室にいるようになった。といっても基本俺と渡部、飯田と陣内安藤、と分かれているのだが、奴らは結構近くに陣取るようになった。 「なー広野の弁当って母ちゃんの手作り?」 たまに安藤も話しかけてくる。 「うん。オヤジの分もあるからついでだって」 「オヤジがついでじゃねーの?」 と陣内。 「ぷ。ありえる」 安藤が吹き出し、そのやり取りを見て飯田はニコニコしていた。 てか、こいつら俺のこと「超普通、むしろ暗め」とか言っといてなんなんだ? なんで最近絡んでくんだ?疑問に思ったので、ぶつけてみた。 「なぁ、陣内たちって最近なんで俺らに構うんだ?」 隣で渡部が、何言い出すんだとばかりに眉を上げ下げしている。 「おま、直球……。んー強いて言うなら興味本意?」 「興味?俺が珍しいかぁ?超普通だろ」 「……根に持ってんな。ちげーよ。こいつ、ナリがなんでお前にはまってんのかっていう興味?」 はまっ……?
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