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5月。
飯田が思い付いたように言った。
「広野ってさ。部活帰宅部?」
「いや、違うけど。なんで?」
「やね、放課後誘っても大体オーケーだし、あんま運動とかもしてなさそうだし……」
「……ヒョロくて悪かったな」
「いやいや、お前がムキムキはちょっと引くし……。で何部なの?」
「生物部」
「せいぶつ?そんなんあんだ?」
「……暗、とか思ったろ!」
「いや、単に何やってんのか興味あるだけ」
「……普段は培養とか実験みたいのやってる。でも基本生き物好きの集まりだからメダカの世話とか……」
「へー。なんかぬるそうだな」
「で、でも夏はキャンプとかするんだぞ。結構サバイバル。こう見えて俺、自然の中ではワイルドだから!」
「ワイルドだぜぇー?なんか似合わないな」
「るせぇよ。ほっとけ」
「うそうそ!なんか楽しそうじゃん、そのサバイバルキャンプ?」
「俺は好きだけどな。その為に週一の部活やってるようなもんだし」
「週一なんだ。……な、俺も入れる?」
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