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相変わらず俺と飯田の図書館通いは続いていた。
週2ペースぐらいだったけど着々とノートは転写されてたので、テスト前だからって焦ることもなかった。
そう。テストだ。
俺はこの「わかりやすい」ノートに似合わず、テストが苦手だ。毎日無心にノート取ることで脳が満足してしまうのか、そこから発展させていくことができない。勉強も好きじゃないし、何がなんでも良い点を取らなければ、という進学校ならではのテストの雰囲気が嫌だった。
飯田が俺のノートを写している間、俺は他教科のノートを見直すのが習慣になっていた。
飯田が写しやすいか、わかりやすいか、そんなことを考えながら自分の字を見直す。時々修正を加えたり色を入れたりしながら、それは俺なりの勉強になっていたようだ。
その日も放課後図書館に行く約束をしていた。
飯田はチャラ友の陣内と安藤に、一緒に帰れないというようなことを話しに行っていた。
陣内は、分かりやすい茶髪ロン毛に片耳ピアス制服も着崩したうちの学校では目立つ存在。安藤も、髪の毛こそ短いがあとは似たようなもので、2人して昔から生徒指導の先生に目をつけられている。
ふと3人の会話が、俺の耳に飛び込んできた。
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