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第5章
「何か楽しい事を考えておきますよ」
ひとまず退散して
悪巧みでもするつもりか――。
「お2人で積もる話もあるでしょう?僕らは一旦失礼します」
食事を終えると
ナプキンを投げ捨て件の兄弟は席を立つ。
「ああ、部屋は先生の隣の客間を使って下さい」
「は、はい。どうも」
まるきり一家の長のように堂々として
征司は誠也微笑みかける。
「行こう、和樹」
そんな兄に促されながらも
和樹はふと僕のそばで足を止めた。
そして――。
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