第5章

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「ほら、両手にボール握って。やって見せろよ」 「やぁっ……だぁっ……」 発熱するように みるみる己の体温が上がってゆくのが分かった。 「言うことをきかないと……」 「どうする……つもり?」 見たい。 見たい。 理性にも分別にも勝る 人間の生まれたもった本能。 「大事なところに無理矢理ボールををねじ込むぞ?」 「そんなぁっ……死んじゃうよっ……!」 そして 抑えの利かない若さのせい――。
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