第5章

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和樹の華奢な両手が抑え込まれると 手にしていた球体は弧を描くように転がって 悪戯に2つ続けてポケットに落ちた。 「――歯が当たったぞ。もっと練習して来い」 無抵抗な弟を抑え込んだまま下す。 淫猥な命令。 「……はい、お兄様」 それでも喉を鳴らして小悪魔は しごく従順に頷いた。 その姿に たまらなくなったのは サド侯爵の方だった――。 「ハッ……ンン!……お兄様っ……!」 ピンク色の小さな突起に唇を寄せると 左右交互に夢中で吸い上げ始める。
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