第5章

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ひんやりとした 大理石の柱の影に身を潜める。 幸い征司は見向きもせず まっすぐ部屋を出て行った。 (今のキス……) 単なるお遊びだと 僕をからかっているだけだと思っていた。 だけど――。 (腹違いとはいえ兄弟だろ……?) あのキスは本気だった。
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