46人が本棚に入れています
本棚に追加
「おい!早く来ないか」
「――はぁい。お兄様」
挑発的な小悪魔が
冷酷な瞳をした兄に連れられ姿を消すと。
「何?今の!」
顔を真っ赤にして誠也は
あからさま怒りをあらわにする。
「ふざけてるだけだよ」
「ふざけてる?あれが?」
「ほんの子供じゃないか。からかわれてるのさ」
「はあ?冗談には見えなかったよ!僕を見て笑ってた」
嫉妬深い誠也じゃなくても
あんなの見せつけられたら
そりゃ当然の反応だ。
最初のコメントを投稿しよう!