第5章

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「おい!早く来ないか」 「――はぁい。お兄様」 挑発的な小悪魔が 冷酷な瞳をした兄に連れられ姿を消すと。 「何?今の!」 顔を真っ赤にして誠也は あからさま怒りをあらわにする。 「ふざけてるだけだよ」 「ふざけてる?あれが?」 「ほんの子供じゃないか。からかわれてるのさ」 「はあ?冗談には見えなかったよ!僕を見て笑ってた」 嫉妬深い誠也じゃなくても あんなの見せつけられたら そりゃ当然の反応だ。
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