獣の章

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「鳥は……狂鳴化しないんですね」 「あぁ、確か今の所確認されているのは哺乳類だけやろ?だから、国外にこのパニックは移らないって随分昔にニュースでやってたけどな」 サトルと大雅の会話を真後ろで聞いていたレイラが口を挟む。 「お前ら、コウモリが哺乳類って知らないのか?まぁ、まだ狂鳴化したコウモリが確認された情報は無いから脅威と捉えるべきか微妙な線ではあるが、コウモリが狂鳴化していた場合、このパニックが全世界に拡散する可能性は十分にある」 「ひえぇ……それが事実なら恐ろしいですね。人類滅亡の危機かもしれません……」 他人事の様に話す鈴村に、「それでも、あんたは生き残りそうやけどな」と大雅が突っ込む。
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