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「鷹さんが?」
ヒロインが可愛らしく訊ねる。安西は納得した。
三人目のけったいな衣装と扮装は、鷹だ。
鷹というと、鋭さを金揃えたイメージがあるが、役者が悪いのかおちゃらけた雰囲気が漂っている。
ただ、夜に鷹が飛ぶというのは、矛盾ではないか。いや、それも今現在の技術が全て解消してしまうのだろう。その技術を使い切れなかっのが敗因だと今更ながら思ってしまう。だが、先が気になってしまった。
「よし。二人で着いてこいよ。あの迷宮には変な名前がついているんだぜ」
鷹の案内で、迷宮ピクニックだ。役者が動き出す。安西は不覚にも目を滑らせていた。
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