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「なーにいってんの、
全く」
と、
私は大げさにふくれっつらを作ってみせた。
そしたら西城くんが
「寝ぼけて、
俺の部屋なんか探すんじゃないぞ」
と、
続けた。
「うっ!」
私はリアクションに困って一呼吸。
「もう!西城くんってそういう事言う人?だれかが聞いたら、
変に思うじゃん」。
彼もイハも笑っていた。
修学旅行最終日、
日向から川崎まで夜行のフェリーで帰る。
でも、
天気は最悪。
すごい嵐になった。
それでも船が出るという。
私は酔わないと思った。
何でだかわからないが…。
体力、
精神力、
ともに自信があった。
みんなは酔い止めを飲んでいた。
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