第1章

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 夏休みが終わってしまったという空しさと、 けだるい暑さで、 元気も、 やる気もでない、 なにをするのもおっくうになる9月。 私が一番嫌いな季節だ。  そんな高2の2学期。 文化祭の準備は、 強制的にも忙しさを運んで来る。 クラスで喫茶ルームと、 お化け屋敷を開くなんてことになった。 中心になっているのが学年委員の伊原くん、 通称イハ。 彼はリーダーらしいリーダーで、 話も上手だし、 頼りがいもあるし、 いわゆるクラスの人気者的存在。 で、 その陰にいつからか、 よく見かけるようになったのが、 彼だった。 彼は他のクラスの子。 誰?なんで、 しょっちゅう、 イハと一緒にいるの?なんで、 ウチのクラスのお化け屋敷手伝ってるの?と、 疑問符いっぱい。
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