第1章

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と、 笑って光ちゃんに答えといた。 でも、 光ちゃんだって、 彼のこと、 LOVEじゃなくて、 ちょっといい感じぐらいにしか思ってないこと、 なんとなく分かる。 顔が深刻じゃなかったもん。           文化祭は、 無事終わり、 当然のことながら、 西城くんと、 放課後の教室で会うことがなくなった。 一緒に帰ることも…。 うん、 でも、 それフツーだよね。  彼と、 急に親しくなったのは九州修学旅行だった。 日中はクラスの中の班で行動を共にするが、 夜の外出は3人以上なら自由。 夜の外出といっても、 土産物屋をぶらぶらするぐらいだけれど。 それは、 長崎に宿泊の日だった。 イハが、 私に声をかけてきた。 そばには西城くんがいた。
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