第1章

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「やめてよ―、 もう」 って、 言いながら西城くんのほっぺたに、 指一本指してやった。 西城くんって、 そんな冗談言うんだ…。  土産物屋のベンチに座って、 カップのアイスクリーム、 食べることになって、 でも、 食べている途中、 旅館に戻る時間が迫っていることに気づいた。 まずい!あわてた。 「どうしよ、 あと十分しかない」 まだ、 私だけアイスクリーム、 半分も残っている。 「もう、 食べきれなくなっちゃった」。 捨ててしまおうかと思った時、 「貸してみ」 と、 西城くんが私の手からアイスを取って、 しかも、 わたしの使っていたスプーンでばくばく食べ始めた。 なんだか、 恋人同士っぽかった。 好きじゃない子のアイスでも食べるかな?なんて、 幼稚なこと考えていた。 そんなことで私、 ちょっと浮かれている… それ、 裏を返せば…どうなの。 Love?
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