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おいおい・・・こんな簡単でいいのか?
張り合いねぇなぁ・・・。
裏組織のトップともあろう者が、
この俺に簡単にハッキングされるようじゃぁまだまだ甘いな。
ふはっ。向こう側の慌てる顔が見てぇ。
とあるマンションの一室では、
裏組織にたった一人でパソコン3台を使って
ハッキングを行う当事者の一人がいた。
さて、依頼の情報は手に入ったことだし・・・
警察署長様に報告と行こうか。
ん? おや・・・待ちきれずにいらしたのですか?
“酒月先輩”?
まだ全てのデータを移し終わってないのですが・・・
一息つこうと回転式の椅子に乗ったまま
くるりと振り向いたところで
来客がいたことにようやく気がついた。
はっ 相変わらずのようだなお前は。
その酒月と呼ばれた男は警察署長であり、
ハッキングをしていた男にとっては、学生時代の先輩でもあった。
そんな男からの急な依頼を彼が受けたのは気まぐれ。
ただ、面白そうだったから。
という理由からである。
・・・これを取りに来たのでしょう?
さっさと帰ってくださいよ。
俺、今から寝るので。
先輩のせいで今日のバイト寝不足で出勤ですよ・・・。
報酬弾んでくださいよ?警察署長様。
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