第0夜

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無言で頷く彼を満足そうに見てから、 コピーの終わったUSBを酒月に向けて円を描くように投げた。 男はパソコンに残った全てのデータを消して 寝室の方にフラフラと歩いて行く。  あ、そうだ。鍵はいつものとこに置いていってくださいね。 寝室に消えたと思った男は最後に手だけを残し、 今度こそ寝室へと消えていった。 投げられたUSBを軽々と受け取り、 飯くらい食ってから行けよとだけ残すと 男の部屋を出て鍵を閉めてそれをポストに入れると、 USBを片手に去っていった。  ・・・警察組織が裏に関わっても、いい事ないのにねぇ。  まぁ あの人はそれも覚悟の上でトップに立っているのかな。  ハハッ    ふぁぁぁぁ。  寝よ・・・。  ぁ・・・冷蔵庫空だった・・・  まぁいいか。
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