1人が本棚に入れています
本棚に追加
男は、食料調達よりも寝ることを優先した。
その男の名は、椿 拓斗 ツバキ タクト
先ほどの警察署長の学生時代の後輩であり、
つまらない毎日に刺激が欲しくて
軽い気持ちでハッカーを始めたが、
意外とハマってしまったタチの人間である。
だが、そんなハッカーを行えるような頭脳を手にしたのは、
過去の誘拐事件の真相の中に存在する。
今では裏で、天才ハッカーの名を持つこの男。
昔、世話になった先輩、後輩のよしみで、
金は取るが通常の半額で酒月には情報を売っている。
そんな彼には、今や親はいない。
いや、昔の誘拐事件から彼の親は音信不通となったままなのだ。
当時の警察も連絡を取ることが出来ずに、
そのまま有耶無耶(うやむや)になった。
未成年という事もありそのまま生き残った3人の子供たちは、
ともに孤児院へと入れられた。
が、その事件関係者の子供たちは、
互いと、助けてくれた二人の青年以外の
全ての人に対して距離を置き過ごす姿が多かったとか。
そして、その当事者であった3人は今。
名を捨て新たな人生をそれぞれ歩いている。
今や天才ハッカーと呼ばれる彼も・・・
最初のコメントを投稿しよう!