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『・・・メールでも出して・・・』
「・・・ぁ・シン!!!」
『遅い!・・・なにそれ・・・』
青年はネットワーク内で、
誰かと待ち合わせをしていたようだ。
その相手が時間に遅れてやってきたようで
怒鳴ろうと振り向いた先にいた、
相手のアバターに唖然とする。
その姿は・・・黒の燕尾服に紅い瞳。
オプションに小さな悪魔の羽を着けた姿だった。
「・・・人のこと言えるの?」
そう言われた青年の姿は・・・。白の燕尾服に蒼の瞳。
オプションに灰色の小さな羽だった。
正反対の姿。
『・・・・で?ここでお前のこと何て呼べば?』
「あぁ! わっりw 神羅だ。お前は?」
『名前まで似てんのかよ・・・俺は神鬼。』
突然吹き出し、笑い始める二人の傍を通るほかのアバターは
こちらを見ながらも通り過ぎていく。
気づいた新羅が咳払いをしてから
さて、まずは・・・。と口にし、
二人は顔を見合わせ・・・
『「ダンジョン攻略っしょ!!(だろ。)」』
その場で二人は右腕を交差し合い武器屋へと歩みを進め、
簡易装備を身につけた。
『・・・よし・・・「行くか!」』
そして次の瞬間には、二人の姿は水の都から姿を消していた。
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