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コツコツ・・・・
コツコツ・・・コツッ
『来たぞ。神羅。』
「わかってるよ~ん♪」
ザンッ
パンッ パンッ
『........悪魔・・・お前の性格と態度に合いすぎだな.....』
ザシュッ
パンッ
敵の脳天に弾を打ち込みながら神羅は振り返る。
「?今、何か言ったぁ~?」
『ただの独り言だ』
11階に上がるころ二人はある異変に気付く。
「・・・なぁ神鬼・・」
『・・・・・』
「うん、無言が返ってくるのはわかっていたよ。
それはいいけどおかしくない?」
『・・・相手の力量が妙に変動している。』
最初は簡単にクリアできるだろうと思っていた二人は
敵のレベルの変動に体力と精神力を削られていた。
二人の間に妙な予感が過った。
二人顔を見合わせ、転送アイテムを起動させ、
一度塔を出ることにした。
塔の外では、
システム会社を問い詰めるだとかの話が持ち上がっている。
話を聞くと、最近このバーチャルゲームはバグが多発しているという噂があることを聞いてはいたが、まさかこんな初端からバグに侵されているとは思わなかったと言い捨てそのアバターはログアウトしてしまった。
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