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『・・・・』
神鬼は後ろに建つ塔を見上げ、思考を巡らせる。
塔の外観は初めに来た時とは変わらない。
だが、中は確実にバグが発生している。
「・・・バグの修復してみる?」
そんな神鬼に下から覗き込むようにしてそう問いかける。
こっちの方がスリルあって楽しそうだと
青い瞳を細め口元に笑みをたたえて。
やっぱりお前悪魔ピッタリだなと神鬼に言われながら、
バーチャルの外では
神羅の手元でキーボードを忙しなく叩く音が奏でられていた。
「・・・天才♪ハッキング成功だよ♪」
『・・・・・・もっかい行くぞ。』
「あいよ!」
いつの間にか二人のいる場所には人がいなくなり、
移動したかログアウトしたのかはわからないが、
それらを無視して2度目の試練の塔へと挑んだ。
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