第1話

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塔の中に入ると今度は明かりは無く、中は真っ暗なまま。 だが、二人はまるで見えているかのように まっすぐと道なりを進む。 しばらくコツコツと歩く音と、 敵を切り倒す音と銃声だけが空間に響いていた。  『神羅・・・』 神鬼は、道の左右の明かりが灯るのを確認して話しかける。  「はいはーい。もういーよん。  一階から五階の修復完了♪次いってみよー次!  はい、階段。」 二人で敵を斬り倒している間、 神羅だけはコントローラーとパソコンを片手で操作しつつ 修復作業を進めていた。 そんな調子で時間は過ぎて行き・・・ 残り20分を残し・・・19階にて。  『・・・扉があかない。』  「・・・・・・開閉機能停止?・・・あーもう!」 20階への道を二人は失っていた。 神鬼が扉の破壊を試みるが傷つけることさえかなわず。 残り15分。 神羅はひたすらキーボードを叩いていた。  「・・・修繕コード確認。入力完了。  ・・・・神鬼―?開閉スイッチ作ったから押してみて―?」  『・・・・これか?』 残り時間5分を残し、 扉の機能を回復させた神羅の功績により 20階へと到着した二人。
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