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『・・・・つまらねぇ。』
青年がため息を吐き出す頃には、その場に立つのは、遠巻きに見ていた生徒たちと青年一人。勝敗は一目瞭然。
たった一人で集団を片付けたのだ。
―・・・ミィー!―
そこへ、唐突に聞こえた猫の鳴き声。
そちらにそろりと目を向ける生徒たちと少年。
『・・・なんだ・・・おまえか。』
―ゥニャ?―
門の上から飛び降り足元にスリより見上げてくる子猫を抱き上げ、青年はその場から去って行った。
そのすぐあと、聞きつけた先生が急いでやってきた。が、事はすでに終わっており、残っていたのは誰かにやられたのであろう青年たちと、逃げるように帰っていく生徒たちのみであった。
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