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風呂場へたどり着くと、タオルを濡らして猫の足を拭き、そのままタオルは洗濯機に投げ入れリビングにつくとようやく猫を降ろす。
青年は猫をリビングに残し一人キッチンへ。戸棚から猫缶をだして、中身を皿に移してリビングの床にその皿を置いて自室へと消える。
残された猫は、与えられた餌をはみはみと食べる。しばらくして、着替えた青年がリビングへと戻ってきた。
それが、青年の日常。
『お前それ食ったら帰れよ?』
ーミィー!ー
『・・・いつも大人しく帰るくせに今日は反抗的だな。』
ーミニャ!ー
『・・・飼い主はどうした。飼い主は。』
ーフミィ・・・ー
反抗的な態度をとっていた猫は、飼い主の話になると、寂しそうにうつむいた。
パンをかじりながら猫の前にしゃがみこむと、その頭を撫でながら話を聞く。
ーゥミィ・・・ミニャー・・・ー
すると、どうやら飼い主は最近なくなり、自分は誰にも引き取られることなく今は野良猫生活だと言う。
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