第1

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とある聖域 〈・・・目覚めの兆候ですかね・・・これは・・・〉 その聖域の中心・・・大きな泉の中心に立つ白銀の羽衣を(まと)う金と銀の瞳を持つ青年の声が、泉に小さな波紋をもたらす。 《やっぱここに居やがったか。》 そんな青年のいる泉の傍に森の中から現れた青とオレンジの瞳と、色の違う金の羽衣を纏う青年がため息とともにやってきた。 〈?おや・・・アマテラスどうかなさいましたか?〉 《・・・はぁ・・・どうもこうもねぇよ・・・お前は・・・》 〈ふふっ 申し訳ありません。〉 金の青年はしばらく黙り込み、銀の青年は黙り込んでしまった相手の傍へと近づき首をかしげる。 そんな銀の青年の頭を乱暴に撫で―行くぞ―と声をかけると今度は二人で泉の中心へ。 〈・・・では行きましょうか・・・〉 ―だれが勝つかなどわからない戦の、始まりの合図をするために― 二人の立つ泉が目がくらむほどの光を放つ、それは一瞬のような出来事で光は消散する。 だが、その時にはすでに泉の中心には二人の青年は影も形もなく消え去っていた。
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