第1

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遥か北の地、雪の残る山のふもと。 『ねぇホントにここであってるの?ゴウ? ヘビは冬眠するってじいちゃんは言ってたけど.....』 小学か中学生ぐらいの少年は、コートとマフラーに包まれて、雪の積もる山を見上げた。 そんな少年の肩・・・いや首に巻くマフラーの中には小さなカメが一緒に包まっていた。 《.......この山なのは確かじゃ。その辺の洞窟にでも入ってみるしかないのぅ》 『・・・僕に神様のふういんなんてとけるのかな......』 《ワシもついておる・・・・じゃがなぁ・・・》 頭の上に載っていた小さなカメが渋るように言葉を濁す。 その反応に小さな少年は不安そうにカメを見つめる。 《長い間離されておったからのぉ・・・ちと厄介やもしれぬ・・・》 シャァァアァァァァ!! 『・・・』 《・・・フム・・・・小僧、呪は使えるか?》 少年は難しそうな顔をしたまま答えない。 《・・・小僧?》 『・・・・まだ・・・ダメなの・・・コントロール?が出来ないから・・・』 《安心しろ。小僧の力は儂が押さえ込んでやる。》 『うん・・・もっとべんきょうする。』 少年は目を瞑り今にも飛び掛かってきそうな2メートル近くある大蛇に両手をかざした。
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