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あいつらが寝静まった頃。
頭の中で静に響く声とともに
俺の意識が何かに引っ張られるように感じた。
気づけば知らない空間にいて、
周りには外の景色が映っていた。
「あ?何だ?親に口答えする気か!?」
これはナンダ?
「!?ぐあぁぁぁ!! っく・・ダレダオマ・・・・ガハッ!!!」
―ハ? ダレダッテ? アンタノコドモダヨ!w―
そこに映るのは俺の腕と思われるものが突き刺さる
世間では"父親"と呼ばれる存在。
おそらくその腕はあの体を貫通しているのだろう。
映像の片隅に見えたのは、チラリと見えた自分の手。
いつも頭の中で響いていた声は、
俺の周りから響いて聞こえる。
そのすぐあとには腕を引く肉と肉が擦れる音と、
何かがドサリと落ちる音。
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