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―ハッ アッケネェ!!
オイ!!キコエテルカ?オレノヤドヌシヨォ?
ニンゲンハコンナニモアッケネェゼ?
オマエハ コンナヤツニシバラレテイタンダ!
ハジメッカラコウスレバヨカッタダロウ?―
『そんなやつ。殺す価値もないだろ』
ソレモソウカと笑う俺の体を動かしているあいつ。
それは、玄関から感じた気配に笑うのを止め視線を向ける。
―ダレカカエッテキタゼ?ヤドヌシサマヨォ?
ホカノジュウニンカァ? キンジョノヤツカァ?―
しばらくして死体の横たわる部屋にやってきた人物に
口角を上げて叫ぶ暇も与えない速さでその首をはねた。
―ンダヨ ハハオヤカ。ツマラネェ コロシタリネェ―
そう言ってこの家に帰宅する住人を、
自らの手で殺めて、返り血で真っ赤にした服や体をそのままに、
紅く染まる人だったものも廊下やリビングに放置した。
途中、叫びをあげた"キョウダイ"の声で
駆け付けた近隣住民もいたが、
それらの死体も"そこら"に転がっている。
玄関の鍵を閉め、そのまま自分の部屋で眠ったのが昨日のこと。
そして、翌朝の今、"彼等"はシャワーを浴びている。
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