深紅ーあかーに染まる。

4/6
前へ
/27ページ
次へ
扉を開けた瞬間からたちこもる まだ、乾ききっていない血の匂い。 転がるのは親だった存在と兄弟。 そして、うるさく悲鳴を上げるものだから、 近所から駆け付けた住人と警官。 その上を平然と歩きながら彼は着替えと キッチンにあった灯油を片手に、ある一室へと向かう。 『・・・・臭い』 ―ソウダロウヨ オモイッキリカエリチアビチマッタカラナァ― 服を脱ぎ、また扉を開けるとそこは浴室だった。 『・・・はぁ・・・』 暖かいシャワーを浴びて返り血を洗い流す。 思い出すのは・・・・ 昨日・・・
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加