日常の中の非日常

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『では、本題に入ります!』 (やっとか……。) 心持ちうんざりしながら聞く。 『和真様、集会は出たいですか?』 (そんなの嫌に決まってんだろ。) 誰がケツ痛めるだけの野郎共の集まりに好きでいかなきゃならないんだよ。 『お尻痛めるだけは言い過ぎかもしれませんが、出たくないのですね?』 (もちろんだ。てか、心を読むなよ。) 『私は和真様の意識のなかにすんでおりますから何でも筒抜けです!』 んだよ。心のなかでしゃべるだけ無駄じゃねえか。 『思うだけで十分通じますよ?緊急の事態ならしゃべっていただく方のが早いですが。』 タイムラグもあるのかよ……。 『はい、脳の信号が意識に届くまでのラグですね。で、話しは戻りますが、集会の時間は時間を早めておきますので、教室に居るだけでよろしいですよ。』 1時限目に言うなよ……。 『早い方が宜しいかと思いまして。』
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