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それから3時間ほど経過し、時刻は18時を少し回った頃。将俊と智恵美の二名が仕事を終え帰宅したため、夕食前に真凛の件を伝えることとなった。
和樹から簡単な経緯を説明し、その上で美裕は同居を許可してたこと伝える。
今ここで真凛と顔を合わせたばかりの二人は呆気に取られている様子ではあったが、まず最初に将俊が口を開いた。
「………まぁ、同居に関しては母さんが許可したんだ、父さんも許そう。でも、条件が二つある」
「条件って?」
将俊が出した条件。まず1つ目は、真凜の部屋に関してだ。
夕凪家には現在空き部屋がない。そのため、真凛は和樹か智恵美の部屋のどちらかに居着くような形となる。当然、夫婦の寝室は対象外である。
結果的に、智恵美は『和樹が連れてきたんなら、ちゃんと責任持って面倒見なさいよ』と主張したことから、真凜は和樹の部屋を使用することに決まった。
そして条件の二つ目。それは、和樹と真凜との間で不純な行いがあれば、すぐに彼女を追い出すというものだった。
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