第3章

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譚「ッ!」 ジャキッ!と全身から様々な暗器を出現させた譚が霜雅に飛びかかる。 霜雅「『全身凶器(アーティスティクサクリファイス)』……か。 まぁ…まずは小手調べでいくか。 『模倣玩具(イミテーショントイ)』。」 薄く笑った霜雅が空中に軽く手を掲げ能力を発動。 瞬時にその手に現れたのは…… 譚「はッ!そんなモンで何をする気だ!?」 譚が小馬鹿にしたように笑うのも無理はない。 霜雅が手にしたのは、一つのソフビ人形と一つの玩具。 しかし… 御夜「えぇ!?」 寒撫「兄貴!?」 霜雅が手にしたモノを見た二人が驚愕。 それに反応した譚が足を止めた瞬間。 霜雅「ただのオモチャな訳ないだろ?」 手にした人形の足裏に黒い塗装が施されたその玩具を押し付けた。 と。 “ダークライブ!ゼットン!!” その玩具より音が響く。 同時に… 霜雅が手にしていた人形が実体化した。 ピポポポポ… 特徴的な音声を響かせ直立した黒と黄色の無機質なそれ。 《宇宙恐竜ゼットン》 譚「 」 ポカン、と口を開け立ち尽くす譚。
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