第3章

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譚「酷くないかこれ!?」 霜雅「自力で抜け出しといて何を言う。」 降り立った霜雅に文句を飛ばす譚。 その文句を一刀に伏し笑う霜雅。 暫し睨み合い…… 霜雅「仕掛けねぇのか?……なら此方から行かせてもらう。」 言い捨てた霜雅が、譚との距離15mを亜音速で駆け抜け 霜雅「高槻流体術<韋駄天>!」 自身の移動に応じて発生する空気を圧縮し手先に集め拳を突き出す単純極まりない体術。 しかし。 それは常人が通常の速度で使った場合の話である。 譚「ぐっ…お、がァアアアアアアア!?!?」 分厚い鉄板に金槌を叩き付けたような轟音が響き、譚が吹き飛ばされる。 霜雅「…少しばかり手加減すりゃよかったか?」 吹き飛ばした本人がやや引き吊った笑みを浮かべているのはご愛敬か。 だが、そんな簡単にカタが付くわけではなく。 譚「はっ…殴るものはよく見た方が良いぜ…?」 血を吐きながら、しかしあまりダメージを受けていない譚が立ち上がり、呟く。 同時に。 ばちゅっ!! 酷く湿った音が響き、 霜雅の右腕が弾けた。
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