第3章

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「『一喰い(イーティングワン)』ッ!」 “人間を木端微塵に吹き飛ばす”『平手打ち』を繰り出す霜雅に対し、 「ッ!」 “自分は傷付かず、相手を傷付ける”『殴打』を放ち迎撃する譚。 その“殴り合い”を数分間繰り返した後に拮抗した二人。 その時。 霜雅が譚に笑いかけた。 霜雅「さっき君が言ったんだぜ? 『殴るものはよく見た方が良い』 ってさ。」 その言葉を受け咄嗟に飛び退くも。 「逃げられるかっつーの。 『動作模倣:病蜘蛛(ジグザグ)』 『抜粋技法:曲絃糸』」 霜雅が歌うように発した言葉。 それと同時に、緩やかに振られた腕の軌跡に沿って。 その身体は無数の肉塊へと成り果てた。
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