第四章

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煉華「っぐ…!?」 ごぼ、と血を吐き吹き飛ばされる煉華。 その顔には混乱の様相がありありと浮かんでいる。 ……ネタばらししてやるか。 「俺の能力は“『仲間』の力を自分の力として自在に使う”と言うものだ。 それで、俺は曾祖母……『接触した対象に能力も含み変身する能力者と、遠い昔の先祖…『強大な力を持つ自身を殺すためのプログラムを作る』力を持っていた能力者。 この二つを使い、お前の能力……『禍煉ナ華』を無効化した。 もうお前は只のガキだ。」 態と吐き捨てるように言う。 煉華「っ…ふざけるなッ!」 叫び、氷や水の槍を放ち、更に礫やら塊やらを無数に出現させる煉華。 だけど、まぁ。  チェック 「詰みだ。……お前はもう死んでいる。」 薄く紫の斑紋が浮かぶ拳を見せつつ嗤う。 そう。先程叩き込んだ拳は…… 煉華「さっきの拳……死病を…!」 そう言って。 出現させた氷塊や水の壁を崩れさせながら、煉華は全身に紫の斑紋を浮かび上がらせ、血を噴き散らし倒れた。
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