第2章

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ざりっ…と砂を散らし着地する。 だが。 霜雅「あ?誰も居ない…?」 見た限り周囲には誰も居ない様で。 霜雅「……寒撫?」 寒撫「ん?…ああ、能力なら解除したよ。」 御夜「じゃあ何処に…」 兄妹が話を交わすなか、霜雅の背後より声がかかる。 「あぁ。すいません。天枷霜雅さんでしょうか?」 その“声”を認識した瞬間、御夜と寒撫が身構える。 しかし霜雅は、 「あぁ、そうだ。ようこそ。悪伽譚くん。」 脱力したまま、名乗りを上げていない『侵入者』の名前を呼び振り向いた。
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