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ざりっ…と砂を散らし着地する。
だが。
霜雅「あ?誰も居ない…?」
見た限り周囲には誰も居ない様で。
霜雅「……寒撫?」
寒撫「ん?…ああ、能力なら解除したよ。」
御夜「じゃあ何処に…」
兄妹が話を交わすなか、霜雅の背後より声がかかる。
「あぁ。すいません。天枷霜雅さんでしょうか?」
その“声”を認識した瞬間、御夜と寒撫が身構える。
しかし霜雅は、
「あぁ、そうだ。ようこそ。悪伽譚くん。」
脱力したまま、名乗りを上げていない『侵入者』の名前を呼び振り向いた。
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