存在を消したい女。それは看護師

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あれから3日が経った。 「師長、桃園先生の歓迎会はいつしますか?」 「医局は昨日したんですよね?うちは?」 「1度ゆっくりとお話ししてみたいです。」 うちのスタッフの凄い所はこんなど~でも良い話をしながらきちんと手を動かしているところだ。師長に話し掛けながら点滴を作り、パソコンの打ち込みをして、手術の準備をしている。 ナニソレ? すっごいプロ!! 「医局は2回に分けて歓迎会をするのでまだ終わっていないんです。それに歓迎会なんて来月じゃないとシフトが組めないでしょ?勝手なことばかり言わないの。」 そしてそんなプロを相手に全く怯まない師長。きゃー!カッコイイ! 鼻歌を歌いながらシーツの枚数を数えているとついつい詰所に目が…耳が向くのねん。 だって…壁に耳あり、障子にメアリー、詰所の傍には波間北ありんス! 「波間北さん、お仕事。」 あれ?さっきの師長は幻覚か?詰所に居たはずなのに目の前で仁王立ち。 『……………あい。』 .
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